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日記


by kaoru

さみしい三月うれしい四月


息子が生まれて何カ月からか、足繁く通うようになったとある図書館。

寝かしつけに苦労していた頃、教えてもらった本で、すぐ寝るようになったっけ。
「私も昔は旦那の仕事で内地にいてね〜」と知らない土地での育児の話をしてくれて、私は涙がこぼれそうに、、こぼれたんだったか。
絵本て、その通りに読まなくていいんや?!と目からウロコな読み聞かせ会が月に2回あって、脱線だらけのタイムオーバーだらけの、手遊びだけで終わりかけたこともあったあの読み聞かせ大好きだったな。
その人から紹介された絵本が気に入った息子にサンタクロースが同じ本を持ってきたっけ。

やがてその図書館の目と鼻の先に引っ越して、娘が生まれて、週の半分は通い、早い夕飯の後にも行っていて、我が家の本棚かという通い具合で。小さいうちは図書館で本を出しっぱなしにしたり、騒いだり、そんな日ばかり。
でも、暖かくてでっかいハートの図書館の人に救われたなあ。
いろんな気持ちの日に通ったものです。

少し前に、今年度で退職するのよと聞いて、
え、、、、、、?
その場で涙が止まらなくなったなあ。
私にとって、バスで赤ちゃんの息子とお話会目指して通った日々、公園から間に合わなくて汗かいて到着した日には終わってたっけ。自主保育のチラシも無理言って置いてもらったな。あの本この本、四年間の思い出が押し寄せて。

ちょっとその人もうるうるしてるくせに、子どもたちの絵本コーナーに私を押しやりながら、
ほらっ、はい、もう泣かない!と、ガッツポーズしてくれた。

最後の日、手紙と小さな贈り物と子どもたちの絵を添えて図書館へ。
また会えるけど、こんな風にはもう会えない。

おはようございますー
ーこんにちはでしょ

よく言われたなーぁ。

こどもの本に詳しくて、何を聞いても詳しくて、さらには絵本作家さんの背景にも詳しくて、色んな作家さんのエッセイも教えてくれた。

行くたび子どもたちは抱っこしてもらって、、、
こんなにあったかいことに、子どもたちはいつか気づくのだろうか。

まあ、会おうとすればまた会えるのだけど。
最後の日に、紹介してくれた本がまた、
「これねー読んで見たら案外よかったから、借りてみて」とサラッと渡してきたのに、もう泣けて泣けて。
私に、がんばれーのメッセージじゃないか。

次会えたらこの本の感想言おう!

新年度、最初のお話会に行くと、やっぱり活気も雰囲気も全然違った。
でも行こうと思う。
人が違うから変化は当たり前。
私は消費者じゃなく生産者になりたい。それは日々の暮らしの中でも。
任せきりにしないで一緒に作って行く姿勢でいたいな。


このところ、特にぼんやり過ごしていたら、
どんどん今暮らしている地域が好きになっているのに気づいてしまった。
好きになりたくなかったはずなんだけどなー、、、好きになっちゃってるっぽいなー。
好きなお店があって、顔見知りの人が増えて(同年代はいないけど)畑が出来て、幼稚園や小学校もう見に行ってみたら案外、、、よかった(ガビーン!)
どれも100パーセントのLOVE!って感じではなく、ゆるやかに
なんかええやん、いいかんじやん、という絶妙なゆるい感じが、、まずい。非常にまずい。

振り返っても、燃え上がるような憧れや思い込み、好きになろうとして努力、そのどれもがすぐ打ち破られ、打ち破られた後には私は絶対に戻ることはないというパターン、、、

ならばこのゆるい、ハッと気づいたら、悪くない、、、いやむしろちょっとす、、好きに、、なったかもみたいな感じ、、、

得体の知れないおじさんが数名この町にはいるし、
会う確率もやたら高いし、
友だちなんて全然いないし、
畑の立地も口には出せない色々あるし、
色々あるけど、
気づいたらここ好きになってたなー
よかった、という嬉しい気づきの四月です。
私もこの町にしっかり関わりながら暮らしていきたい。

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by mypace55 | 2017-04-05 23:02 | 日々